ヒソカ「キミの敗因は、メモリのムダ使い♥」
こんにちは、タニです
英語の勉強について、こんな風に思っていませんか?
・英語の勉強とは、紙にアルファベットを書いて、読むこと
・勉強中に声を出すことは悪いこと
わかります
私たちは、黙って受ける学校の授業しか知りませんよね
そして、英語のネイティブであっても勉強して覚えるスペルつまり「文字」に集中して、英語の本来の姿である「音声」を学ぶことができていません
私たちに「文字」と「音声」を同時に覚える無限のメモリはありません
ハンター×ハンターのヒソカさんが
「キミの敗因は、メモリのムダ使い♥」
と言ったことで、ピンときた人がいるんじゃないでしょうか
一生懸命「文字」を覚えたにもかかわず、「音声」を知らないために英語を話すことができないあなたに
- 英語は「文字」ではなく「音声」
- 声に出して学ぶことがヒトの仕様、学校は特殊環境
- 英語はカラオケ
について、お話しします
英語は「文字」じゃない。「音声」なんだ
コトバの本来の姿は「文字」と「音声」のどちらだと思いますか?
私たちは言語を文字として見る機会が多いので「言語=文字」と誤解しがちですが、言語の正体は「音声」です
私たちの喉から出て、相手の耳へ届き、消えてゆく「音声」がコトバ本来の姿なのです
このことは、人類の歴史を知るとわかります
ヒトの言語は、約15万年前から約8万年前に、音声言語として現れました
その後、伝達の手段として文字が現れたのは、たった数千年前です
しかも、文字が発明された後もほとんどの時代と地域で、長い間、読み書きはごく限られた人たちの独占物でした
このことから、
- 数万年前に現れたコトバの姿は「音声」
- 「文字」は数千年前に発明された新しい技術
であることがわかります
言語の本来の姿は音声で、英語はコトバですので、英語の正体は「音声」なのです
静かにしなさい!!!
「静かにしなさい!!!」
私たちは、何度こう言われたでしょうか
また、子供にも言ってしまいますよね
学校で静かにすることが正しいと教え込まれたからです
ところが、実は、ヒトは声を出した方が効率的に学習することができるのです
小さな子供は、よく間違いないように声に出しています
声を出して自分に指示を与えることで、自分の行動を自分で確かめているのです
遺伝的に聞き話す生物であるヒトは、自分の考えを声に出す時の方が、声に出さず静かに学んでいるときよりも素早く、そして深く学ぶことがわかっています
この魅力的な現象は、1920年代にロシアの心理学者であるレフ・ヴィゴツキーによって最初に研究されて、1970年代には教育心理学者たちが同じ現象に気づき始めました
しかし、私たちが学んだ古いタイプの教室、つまり部屋の中に多くの生徒を詰め込み、1人の先生が一方的に知識を与える教室では、声を出しながら学ぶやり方は抑制されます
なぜなら、みんながそれぞれ声を出してしまっては、先生の声はかき消されて、授業は不可能になってしまうからです
私たちは勉強といえば、学校でするものだと刷り込まれて、学習中に声を出すことに罪悪感を覚えるまでに訓練されてしまっているのです
しかし、教室の外ではどうでしょうか
学校という特殊な環境から一歩外へ出てみると、家庭や職場で、私たちは身振り手振りを交えて、もちろん声を出し合って学んでいます
そして重要なことですが、ヒトの生物としての仕様はこのやり方を基本としているのです
今度からは、声を出しながら考えている子供に
「静かにしなさい!」
と言わずに、見守った方がよさそうです
英語はカラオケ
カラオケは好きですか?
実は、苦手だったとしても、私たちの世代はカラオケが流行していたので、誰しも練習したと思います
ミスチルやglobeなどが定番でした
突然、カラオケについて話したのは、このカラオケの練習に英語学習の大きなヒントがあるからです
人前で歌うためにカラオケをどうやって練習したか思い出してください
声に出して歌わずに、歌詞と楽譜を読んで覚えた人はいませんね
実際にカラオケで歌ってみるとどうだったでしょうか?
歌ってみたらテンポについていけない、早口のところが口が回りづらく字余りになる、なんてことがありましたね
そんなときは、歌詞に固執しないで、何度も聞き込み、歌手の声にかぶせるようにして一緒に歌ったと思います
そして、慣れてきたら自分一人で歌ってみる
その繰り返しでちゃんと歌えるようになるんです
英語の音声を学ぶ方法も同じです
まずは、モデルの英文や会話の音声を何度もよく聞き、そして英語の音声にかぶせて声を出すのです
ピタッとかぶるまで何度も繰り返し練習してください
10回やってもピタッとかぶらなければ20回30回とやります
英文の音声は、私たちが持っているスマートフォンで手に入ります
今ほど外国語の独学がしやすい時代はありません
私たちが英語を習った1990年代は教室に通わないといけませんでした
英語の先生が、日本語の5母音に対して、英語の20母音以上を理解して、個別に指導してくれた幸運な人は、ほとんどいないでしょう
今の私たちは、手の中にあるスマートフォンで、英語の音声を学習することができます
スマートフォンで音声を学習する方法は、YouTube、amazonプライムビデオ、アプリなど多種多様です
今回は、無料の
Google翻訳
を活用した方法を紹介します
例文は、相手が言ったことを聞き取ることができなかった場合に使う
“Could you say that again?”
「もう一度言っていただけませんか?」
にしましょう。
ちなみに、私たちが学校で習った
“Pardon?”
は、「r」が入った二重母音と曖昧母音が使われていて、発音が難しいので使わないことをお勧めします
さらに、意味も「(人がしたことを)許す」なので、聞き返す表現としては回りくどいです
話を戻します
画像のように例文をGoogle翻訳に入れて、スピーカーのマークを押すと、英文を読んでくれます
次にGoogle翻訳の音声を耳で聞き、聞いたとおりの音で繰り返します
カラオケの練習をイメージしてください
英文についても人前で、つまり外国人の前で披露するために練習しているので、できるだけ照れることがないように自分を奮い立たせます
このとき、目を閉じて耳に集中するとよいです
聞いた音を繰り返すことに慣れてきたら、画像のように「テキストを入力」のマイクのマークを押して、自分の声で英語を音声入力してみましょう
“Could you say that again?”
と入力されたならば、通じる発音ができた証拠です
スマートフォンは、人間の先生と違って、何百回でも練習に付き合ってくれます
カラオケのように、人前で披露できるように練習しましょう
歌うように英語を学ぶ
- 英語は「文字」ではなく「音声」
- 声に出して学ぶことが人間の仕様、学校は特殊環境
- 英語はカラオケ
について、説明させていただきました
私たちは、学校での勉強で英語が身に付かなかったにもかかわらず、黙って勉強するという学校の呪縛から逃れることができていません
特に、語学の学習では、声に出すことが基本中の基本です
声に出さないことは、歌わずに歌詞を読んでカラオケを覚えるようなもので、ほぼ不可能です
現在の学校についても、子供が勉強しているところを見ると、英語を勉強しているにもかかわらず、一言も発音していないので、声を出すことは重要視されていないようです
喉から出て、消えてゆく音声にテストで点数をつけることができないからかもしれません
家では、子供に声を出しながら勉強することの効率と大切さを話して、独り言を見守りたいものです
そして、この記事を読んだあなたとあなたの子供は、どんどん声を出して、歌うように英語を覚えましょう
最後までありがとうございました